Carsten Nicolai — WAVE WEAVEin collaboration with HOSOO

WAVE WEAVE

京都・西陣織の老舗HOSOOとのコラボレーションによって制作された映像作品。

電子音楽家/作曲家でもあるカールステン・ニコライ(Alva Noto)は、本作品制作にあたって、スペクトログラムという独自の技法を考案し、ラップトップミュージックのために作曲された電子スコアそのものを画像として構成し、絹織物の帯の紋様としてもデザインした。

この電子スコアを元に実際に帯作品《Sono Obi Landscape》が織り出されたが、映像はその織機の作業工程を、HOSOOの京都および丹波工房でニコライ自身がディレクションして映像化したものである。

映像の中に現れる中庭は京都工房、山並み風景は丹波工房上空からドローン撮影されている。映像に対応するサウンドは、スペクトログラムによって独自に電子的に作曲されたものである。

1965年、ドイツ・カール=マルクス=シュタット生まれ。現在はベルリンを拠点に活動するアーティスト。

科学的な参照体系から着想を得て、グリッドやコードといった数学的パターン、エラーやランダムな構造、自己組織化現象などを探求している。その創作活動を通じて、さまざまな芸術ジャンルの境界を絶えず横断し、新たな表現の可能性を切り拓いている。

1997年の「ドクメンタ X」、2001年および2003年の「ヴェネツィア・ビエンナーレ(第49回・第50回)」への参加以降、作品は世界各地の主要な美術館やギャラリーで展示され、重要な公立・私立コレクションにも収蔵されている。

主な個展に、フランクフルトのシルン美術館「anti reflex」(2005年)、ベルリンの新ナショナルギャラリー「syn chron」(2005年)、ベルリニッシェ・ギャラリー「tele」(2018年)、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館「parallax symmetry」(2019年)、ミュンヘンのハウス・デア・クンスト「transmitter / receiver - the machine and the gardener」(2022年)などがある。

音楽活動では、Alva Noto(アルヴァ・ノト) の名義で知られ、現代エレクトロニック・ミュージックを代表するアーティストの一人として国際的に高い評価を得ている。ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館、パリのポンピドゥー・センター、ロンドンのテート・モダンなど、世界各地の著名な美術館で公演を行ってきた。

これまでに、池田亮司、ミカ・ヴァイニオ、イギー・ポップ、ブリクサ・バーゲルト、坂本龍一など、数多くのアーティストとコラボレーションを展開。坂本龍一とは、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督によるアカデミー賞受賞作品『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を共同制作し、同作の音楽はゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞(BAFTA)、グラミー賞の作曲賞関連部門にノミネートされた。

主な受賞歴・奨学金に、ギガ・ヘルツ賞(2012年、池田亮司との共同受賞)、ヴィラ・マッシモ(ローマ、2007年)、チューリッヒ芸術賞(2007年)、ヴィラ・アウロラ(ロサンゼルス、2003年)、アルス・エレクトロニカ賞(2000年・2001年、マルコ・ペリハンとの共同受賞)、文化庁メディア芸術祭大賞(2014年)などがある。

2015年より、ドレスデン美術大学にて、デジタルメディアおよび時間芸術を専門とする教授を務めている。

カールステン・ニコライ《WAVE WEAVE》 (2025)

監督:カールステン・ニコライ

音楽:アルヴァ・ノト

テクニカル・アシスタント/デザイン:nibo

撮影監督:田中恒太郎

編集:クリゾン・ブラスコ

キュレーター:阿部一直

共同制作:HOSOO

Courtesy:Galerie EIGEN + ART Leipzig/Berlin

© Studio Carsten Nicolai, NOTON . ARCHIV FÜR TON UND NICHTTON

Carsten Nicolai

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